原理と治療法

Nursing

免疫療法について注意する

免疫療法とは、人間が本来持っている免疫機能を活性化させる治療法で、約40年前から始まりました。とくに、がん治療の分野では、従来の治療法(外科治療、放射線治療、化学治療の三大治療)につづく第四の治療法として期待されています。ただし、免疫療法と一口にいっても、様々な種類があり、その有効性や副作用などが検証中のものもあるので、注意が必要です。三大がん治療法は、抗がん剤や放射線などの人為的な操作で治療を行いますが、免疫療法は、本来の体の免疫機能を活性化させるため、副作用が少ないと期待されています。昔の免疫療法は、全身の免疫機能を、非特異的免疫賦活剤(丸山ワクチンなど)やサイトカイン(インターフェロンαなど)などで活性化させる方法でした。

最新のがん治療法を考える

最近のがんの免疫療法では、全身の免疫機能でなく、がん細胞に対する免疫機能を特異的に活性化する特異的免疫療法が研究されています。ペプチドや樹状細胞をワクチンとして投与するがんワクチン療法が挙げられます。これらの治療法は、臨床試験や治験の段階であったり、先進医療の一つであるものも多く、効果に個人差があったり、有効ながんとそうでないがんがあったりします。例えばがんの抗原(ペプチド)を注射するワクチン療法も、その有効性や安全性が臨床試験や治験の段階です。しかし、原理的には、がん抗原の一部であるペプチドを人工的に作成して投与することによって、免疫細胞の一つである樹状細胞がそれを認識し、Tc細胞(細胞障害性T細胞)にそのペプチドを攻撃するように教えるという方法なので、本物のがんに対しても有効であると期待されています。